2015年1月15日木曜日

チームの存在意義

バスケの和歌山トライアンズが資金が回らなくなって解散かと思ったら、土壇場で金を出すと手を挙げた方々がいたので存続することになったらしい。といっても厳しい資金繰りが解消されたわけでもなく、今後も似たような状況が続くとか。選手の給料もガクッと落ちたり、契約解除になった選手もいたり。ひとまず延命措置はどうにかなったから、必要最低限のスペックでコツコツと活動を続けていくのかな。

そこでふと、このチームってもう解散しちゃえばいいんじゃないのと思った。でもそれだとファンの日常の楽しみが消えてしまう悲しい事態になるので、チームは何のために存続するのかと思った。チームのホームページに記載されている活動理念には「①地域の人々の生きがい・憧れになる」とか「②和歌山県のスポーツ文化育成に貢献する」やら「③和歌山県が全国に誇るコンテンツになる」とある。んで活動ビジョンには「④和歌山流アリーナエンタテイメントの確立」、「⑤バスケットボールやスポーツに“参加する”機会の創出」と「⑥継続的な安定経営を実現するビジネスモデルの確立」とある。各項目の数字はこれからあーだこーだ述べるために自分が勝手に付けました。

理念とビジョンは上記のとおりとしている和歌山トライアンズはパナソニックのバスケ部が廃部することになり、和歌山にてパナソニックから3年間の資金援助を受けるのとチーム名を継承する形で設立された。ちなみにパナソニックのバスケ部を廃部させまいと願う署名活動には3万人もが署名したらしい。そしてパナソニックからチームを引き継いだような形となった和歌山トライアンズは活動1年目でリーグ準優勝という快挙を成し遂げた。

ものすごくドラマチックかと思ったら営業収入がチームの活動費に追いつかず、準優勝メンバーの大半は退団したとのこと。んで赤字を埋めるのにパナソニックからの資金援助を前倒してもらったり。サカつくでこういうことあったなー、と思った。だけどサカつくはゲームだからゲームオーバーになっても誰も迷惑しない。ところが実在するチームじゃないか、ということで上記①~⑥について考えてみた。


①地域の人々の生きがい・憧れになる
1年目で準優勝であれば素晴らしいキッカケづくりにはなったのかな。といってもわずか2年未満では判断できないと思う。

②和歌山県のスポーツ文化育成に貢献する
上に同じく。

③和歌山県が全国に誇るコンテンツになる
上に同じく。

④和歌山流アリーナエンタテイメントの確立
上に同じく。

⑤バスケットボールやスポーツに“参加する”機会の創出
上に同じく。

⑥継続的な安定経営を実現するビジネスモデルの確立
わずか2年未満で頓挫、つまりは失敗。


偉そうに述べてたかと思ったら、6項目中5つが「判断できない」とはふざけんなと自分でも自分に対して思った。だけど結局は理念が壮大であればあるほど成否の判断はすぐにできるものではないし、現実的なお金の部分で事業が続かなくなったら元も子もないし、関わった人々は職を、ファンは楽しみを失うことになる。

そして3万人もの人々がパナソニック存続希望の署名をしても、署名するのは金がかからないからすると仮定する。その3万人が全員1万円出せば3億円になるけど実際そうは金が集まらないのがチーム運営の難しいところなのかと。そして土壇場で必要最低限のお金が集まったとしても、延命措置に過ぎないから今後はどうなるのかと。

金が集まらないとチームの「商品」である試合を行うための選手を雇えないわけだし、先行きが引き続き不安であれば選手も給料をもらえるのかという不安から和歌山トライアンズと選手契約をしたくないだろうし。そして「どこでもいいからバスケ選手としてプレーしたい」という選手はおそらく選手としての価値が低い、つまりは「チームを勝たせる選手ではない」であろうから格安で契約できてもチームは負け試合ばかりで「商品価値」は低いままになるのかと。


んじゃどうしたらお金が集まり、チームの活動は好循環して上記①から⑥を達成できるのかと。それが分かってたら今回のような事態にはならないっつーの。そして日本のバスケ界のトップリーグおよび日本代表もサッカーのように盛り上がっていたのでは。

自分自身も分かっていたらクラブに履歴書を送って活動していただろうけど、知識不足を補う情熱も無かった。んで情熱が足りなくても「望んだ生活」ができる給料や勤務体系であれば飛び込んでいただろうけど、現実はそうではないし。自分自身、とあるリーグ事務局にて日給3,000円でインターンシップをさせて頂いていた大学時代があったからこそ、言葉は悪いけど「情熱」をエサにして過酷な労働環境でスポーツ関係の仕事はしたいと思わなくなった。このインターンシップ時代があったからこそ今の仕事をやれているし、出会いにも恵まれたのは事実だからこんなことを言うのはつらいけど。だたし仕事をしまくった結果、鬱で現在休職中であるのも事実であり再度いろいろと考えてしまっている。


結論として、この先10年、いや5年は活動できる保証が無いのなら直ちに解散すべきだと思った。最低限のスペックで活動しても負け試合ばかりではファンは楽しくないでしょ。地域密着活動とかをしまくって地域の方々のハートをつかんでファンになってもらったところで、既に「金回りがろくな状況ではない」という非常に悪い印象が先行しているのではないだろうか。

だからといってここで解散してしまったらバスケ以外の競技を含めて、二度と新チームが発足することはないとも考えられる。そりゃ失敗例がある土地で挑戦したい人間が外から現れても、地元は冷めきっているのではないだろうか。そう考えるとアルテリーヴォ和歌山の今後は凄く気になる。

であればチームは今後どうすればいいのか。「覚悟を持ってやります」というのは当たり前なので、人と金とノウハウの全てが無いと無理でしょ。この3つがどこにあるのかは知らないけど。ただ、チーム運営においてこのような経営破たんによる解散は絶対にやってはいけない無責任な行動だと思う。今回のような事態にならない100%の保証なんてできるわけないのは分かっているけど、横浜フリューゲルスをはじめとしたチーム解散の悲劇がどれほどのインパクトだったかを覚えていないのだろうか。チーム運営がどれほど多くの人々の期待を背負っているのか分かってるのかなと思った。


以上、Jリーガーを夢見てたけど中学時代に自分の下手さから諦め、チーム運営がしたかったけど上記のとおり情熱が無くて、今はスポーツ界の片隅でひっそりと働いているサラリーマンのボヤキでした。

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